HEROの○○な日記
 
天剣絶倒
 


UH-60 ブラックホーク

UH-60 ブラックホークは、シコルスキー社製の中程度積載能力を持つ多目的または強襲用ヘリコプターであり、20ヶ国以上で使用されている。


UH-60 ブラックホークは1972年にアメリカ合衆国軍のUH-1 イロコイの後継機として開発された。3つのプロトタイプが試作され、初飛行は1974年10月に行われ、競争相手だったボーイング・バートル社の設計よりも評価された。ブラックホークの製造が決定し、1979年UH-60Bがアメリカ軍で使用され始めた。

ブラックホークは航空騎兵隊(空挺部隊)、電子戦、負傷者の航空輸送などの幅広い任務で活動することができる。エアフォースワンならぬマリーンワンとしてアメリカ大統領を運ぶことさえある。空からの強襲作戦では1分隊11名とその装備か、105-mm榴弾砲(M102)と砲弾30発と6人の操作要員を、同時に運搬することもできる。2,600ポンド(1,170キログラム)の積荷、ヘリで吊り下げる形であれば9,000ポンド(4,050キログラム)の積荷を運ぶこともできる。またESSSを裝着することにより追加される左右2箇所ずつのハードポイントにAGM-114ヘルファイア対戦車ミサイル4連装ランチャー、2.75インチ(約70mm)19連装ロケット弾ポッド、ガンポッド、増槽などを搭載することもできる。このためAH-64 アパッチの開発費が高騰した際にはこれを代わりに利用することも検討された。またブラックホークはGPSなどの最新の航空電子機器を装備している。

アメリカ合衆国海軍は、1983年に海軍仕様のSH-60B シーホーク、1988年にSH-60Fを受け取った。空軍は1982年にMH-60G ペイブホークを、沿岸警備隊は1992年にHH-60J ジェイホークを納入された。それぞれのバージョンによって製造費用も異なる。例えば、UH-60L ブラックホークは590万ドルだが、空軍のMH-60G ペイヴホークは1020万ドルの費用がかかる。民間向けにはS-70の名称で販売されている。

HH-60 ペイヴホークは倒れた航空隊員や戦争中に孤立した人間を救出し回復することを主な目的としてブラックホークを大幅に改造したものである。アメリカ合衆国空軍のMH-60G ペイブホークや沿岸警備隊のHH-60J ジェイホークには、600ポンド(270キログラム)の運搬能力がある250フィート(75メートル)のケーブルをもった救助用の巻き上げ機や脱着可能な空中給油装置が装備されている。ペイヴホークにはサイドワインダーもしくはスティンガーといった空対空ミサイルの搭載も可能となっている。

アメリカ合衆国軍での使用が最も有名だが、他にも日本の自衛隊、アルゼンチン、オーストラリア、バーレーン、ブルネイ、中国、コロンビア、エジプト、イスラエル、マレーシア、メキシコ、モロッコ、フィリピン、サウジアラビア、韓国、台湾、トルコの軍隊でも使われている。

実戦には湾岸戦争、モガディシュの戦闘、アフガニスタン戦争、イラク戦争など、近年のアメリカが引き起こした戦争・戦闘にはほとんど参加しているが、運用方法から極低空を低速で飛行することが多く、地対空ミサイルなどの餌食になりやすい。そのため、これらの戦闘によって数多くの機体と兵士を失った。なお、モガディシュの戦闘において、アイディード将軍派の民兵の攻撃によって2機が撃墜された際の顛末は、映画『ブラックホーク・ダウン』において詳細に描かれている。

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5月21日(日)22:37 | トラックバック(0) | コメント(0) | (゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚) | 管理

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